Winny は言ってみれば不正改造車みたいなものだった。2006年12月16日 21時20分57秒

例え話については全面的に賛成です。おいらも狂ったメーターを放置していいとは思わないし、ファイル共有ツールで送信ファイルを自己管理する機能も持たないような状態を放置していいとも思わない。

ただ、今回の裁判について、「開発者が萎縮する必要はない」と言われると、それはさすがに断定できなくなってしまう。

だって、裁判長は「Winny の技術に問題はない」ってきっぱり言い切っちゃったんだもん。

これってよーするに、裁判長は問題の本質を理解することが出来なかった、ってことじゃん。

で、「でも悪意はあったようだから(姉へのメールとか)、犯罪ってことにしておきましょう」なんて日和った判決を出しやがった。

こうなると、本質的には Winny のような (責任の所在を曖昧にするような) 機能的欠落がないツールであっても、開発者が罪に問われる可能性が出てきてしまうことになる。

もちろん、京都府警が問題の本質を理解していて、そこに信用がおけるならば、実質的には (まともなプログラムを書いている開発者なら)、必要以上に不安を抱く必要はないのかもしれない。そうであって欲しい、とは思う。

いずれにしても、不正改造車を取り締まるのと同じような、ソフトウェア開発に関する法律は、今のところ、存在しない。この辺を整備するという形で、けじめをつけて頂きたい、と強く願うばかりだ。

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