明けますた。2007年01月01日 00時09分48秒

いー。

おめでたい。

ユニークアクセス数は 9388 ですた。2007年01月01日 11時09分09秒

いちおーこんなことやってたんだよなーということで (プログラムを公開する約束は反故になってしまったが)、成績を記しておこうと思う。

FC2 アクセス解析による月間アクセス数

  • ユニークアクセス数 (1 時間ごとにユニークなアクセス元 IP のみを抽出) ... 9388
  • トータルアクセス数 ... 11855

密かにユニークアクセス数 10000 を目標にしていたのですが、惜しくも届かず。それでも普段が月 1000 ~ 2000 程度なので、それと比べればかなりのもんです。やっぱり本気出すと結構違うもんだなー。

Google AdSence の月間成績

こっちは日本時間ではないのでまだ暫定なのですが、大体こんな感じです。

  • PV (ページビュー) ... 10739
  • クリック数 ... 4
  • クリック率 ... 0.04%
  • 収益額 ... $0.57
  • eCPM (1000PV 当たりの収益額) ... $0.05

すずめの涙ほどの収益もありませんでした (;_;)/ 。今、GoogleAdSence を始めても、はっきり言って美味しくないです。以前はもうちょっとクリック当たりの単価が高かった気がするんだけどなー。

10~12月期の Amazon アソシエイト売り上げ

0 ですた ('A`)。これはもう、営業不足以外の何物でもありません。

ふざけて記事最下部に変なものの広告とか貼り付けてたときのほうがまだ売り上げはあったんだが 。゚・(つД`)・゚。 。

ちうわけで、売り上げが欲しい人は dankogai 氏みたいにちゃんと書評をやりましょう。。。みんな時間の使い方うまいよなー。

官がソフトウェアの危険性を評価できるほど成熟していないのが問題?2007年01月01日 19時51分50秒

そもそもそんなことが可能なのかどうかよーワカランのですが。。。

問題なのは、その前段階。
被害が高確率で発生しうるソフトウェアの蔓延を防ぐための体制が整備されていない事が大問題だと思うわけです。

なるほど。しかし、それは実際のところ、どうやって実現すればいいのかしら?

それはシステム的な部分だけじゃなく、開発者に対する啓蒙活動など、包括的なものを指します。
被害の発生しうるソフトウェアを、作らない事。配布しない事。速やかに回収できる事など。

啓蒙活動は、正直難しいです。そもそも、ソフトウェアのあるべき姿とか、何が間違っていて何が正しいのかを、正しく評価できる人間が、技術者の中にしか存在しないというのが苦しい。

技術に明るくない人間に言わせれば、Winny も WinMX も peer to peer のファイル共有ソフトであり、どっちも「危険なツール」という認識が一般的という現状で、彼らに啓蒙活動を任せれば、「ファイル共有ソフトなんて作っちゃいかん」になるわけです。で、禁止されて、技術の芽が潰されているうちに、海外のファイル共有サービスが躍進し、国際的に Google 並みに一般化し、それはそれで便利な世界が構築された中で、日本だけが置いてきぼりにされる。それこそ digital devide であり、IT の後進化を推し進める悪政ということになります。

多くの技術者はこうした道義的な問題に対して、官に主導権を握らせたくはないと思っています。論理的ではなく感情的な帰結で物事が動かされてしまうことが多いから。これは政・官の現場に技術方面の専門家を置くという前提であっても同じです。おいらとしては、技術者連合みたいな第三者機関を作ったうえで、政・官と対等に議論できる場が作られるのが望ましいのではないかと思います。

ただ、いずれにせよ、どこまでがセーフで、どこからがアウトなのかというのは、実際に事件が起こってみないことにはなかなか分からない部分も多いんではないかという気もします。社会的に、情報処理、情報リテラシーに対する経験が浅いのです。だから、某社会学者風の言い方をするならば、今はまだ「軽い地獄を見る」時代。ひたすら経験を重ねながら、民度を醸成してゆくべきなのではないでしょうか。

以下、非常に個人的な感情の吐露。

DeCSS が DMCA (デジタルミレニアム著作権法) の名の下に米国内で違法ツールとして認定されてから久しいわけですが、この法律は果たして市民を幸せにしているのでしょうか? 著作権法について言えば、様々な利害関係者、当事者がいるはずなのに、そのうちの一部のみの権利ばかりが正当化され、公正な対話がなされないままにされているように思います。

Winny 事件はある意味サイバーテロリズムであり、手段として許されるものではありません。しかしながら、著作権のあり方に対する民衆のわだかまりが、この事件の原動力の一つになっていたとは、言えなくもないのではないかとも思うのです 。少なくとも、行為を正当化するための理由として、利用されていたのは事実でしょう。結果として、Winny を使ったこともない人間までもが、Winny を正当化したり金子氏を持ち上げたりするような言説に加担するようになっていったわけです (民度の低い表出によるバックラッシュ)。

そう考えるとおいらとしては、技術の規制範囲について議論を深めるより、現行の法の適用範囲について議論を深める方が先なのではないかと、思わずにはいられません。


ヘルプとかreadmeに関してですが、これは質問になってしまうけど、どのぐらい本腰入れて作っているのだろうか。

おいらが関わっていた某現場では、社内運用システムであったということもあって、検収先やユーザー様からの指摘を吸収して修正を加えることも多かったです。動作に関する不具合や不明点を指摘され、それがしようであることを説明すると、大抵の場合は「マニュアルにも書いておいてくれ」という話になります。

本来ならばそういうことは指摘されるまでもなく、マニュアルなどの「ユーザーの目に触れる文書」の中で記述を満たしていなければならない、というのがおいらの考え方であり、事実おいらが事実上のマニュアル整備担当者になってからは、テストや不具合管理と並行して、動作上キモイ部分についても積極的にマニュアルに取り入れるべきか否かを、事あるごとに上の人間に確認を取るなり、テストレビュー等において指摘を入れるなりして対応するようにしていました。

こうした認識が、多くの技術者の間で一般的であるかどうかは、正直不明です。が、一般的であって欲しい、とも思います。ただ一方で、そういう部分の記述ばかりが賑やかになるために、結果として煩雑な内容になってしまい、かえって分かりにくいマニュアルになってしまう可能性も否めないので、その辺の情報の整理はセンスに委ねられるんだろうなぁとも思います (技術畑の人間にこのセンスが欠如しちゃっている人間は多いです、っていうかそもそもドキュメント執筆全般に対して苦手意識を抱いちゃっている人間は非常に多い。ブログやるだけでも結構鍛えられるもんなんだけどねw)。

ドキュメントの重要性はフリーソフトウェアの世界においても同様に認識されてはいます。が、如何せん、嫌いな人、苦手な人が多く、プロジェクトによっては整備が手薄だったりすることも少なくないというのが現状のようです。いつだったか、Linux は kernel 2.6 以降、man コマンドによるマニュアル類の整備を怠っている、というネタが報じられて話題になったことがあったように思いますが (ネタ元失念…)、あの辺は今はどうなっているんでしょうかね? 邦訳なんてもう趣味ですらない完全なボランティアの領域になっちゃってたりもするわけで (これが遅々として進まない為に KDE の国際化対応から日本語が切り離されそうになったこともあったっけ)、従事されている方々には本当に頭が上がらないというか。。。

実際の仕事の現場の話に切り替えるならば、今はいわゆる「プログラマー」とか「SE」とか呼ばれる立場の人間が、要件定義も仕様策定も設計もプログラミングもテストもマニュアル作成もパッケージングも全部やっているというのが現状であり、全部が全部得意ってワケでもない人たちで頑張っちゃってますって感じで動いています。それもそれで問題なのかもしれません。それぞれの専門家がチームを作って連携してソフトウェアを作り上げる、というスタイルが確立してゆけば、もう少しマシになって行くのではないかという気もします。

「酷い邦訳」が多い現状については、これも単に英語を知っているだけではなくて、技術英語に精通している人間が現場にあんまりいないのが原因だったりするようです。そもそも自動翻訳に通しただけなんじゃねーの? って言いたくなるようなドキュメントも結構見受けられたりしますが。。。

免責事項は必ず読ませるようにしておく。

Windows の使用許諾契約書 (EULA) は、Windows のインストール時か、または (プリインストールマシンであれば) 最初の起動時に必ず表示されるわけですが、あれにちゃんと目を通している人間ってどれくらいいるのでしょうか。

そういえば、Windows Vista の EULA について、古川氏が突っ込みいれてたなぁ。。。(;´∀`)

EULA って、常人にはなかなか理解し難い文面且つ長ったらしいものが多いような気がする。もちろん、内容に無駄があるから長いわけではなくて、様々な観点で契約について考慮した結果、ああいう文書になってしまうわけなんだろうけれども (良心的に考えるならば)、それならばインストール時とか契約時とかに一回だけみせるだけじゃなくて、いつでも再確認できるようにしておくとか、ヘルプにも吸い上げてより詳しい解説を添えるとかした方がいいんでないかなぁとは常々思っていたりもする。

まぁ、それでも読まない人間って、多いんだけどね。


単純な意見として、直接の作用を有する時点で「製品」として扱ってよいのではないかと思いますよ。
悪い例ですが、毒ガスサリンの構造式だったらいくら書いてもいいけど、実際に作ったらアウト、それと似たようなものじゃないかと。
しかし実際には、コンピュータウィルスのソースコードを公開していたら、公安にマークされそうな気もしますが。。。

最後の緑色の字の部分は、実は結構重要だったりします。サリンの場合、実際に作るには製法に関する知識や技術、それから機材や材料をそろえる必要があるわけで、素人が容易に製造できるわけではないでしょう。しかしプログラムの場合、コンパイラさえ入手できればプログラムを実行可能化することができる。それどころか、MS Office 製品で駆動する VBA マクロウイルスなんかは実際に MS Office 製品を持っていれば動かせるようになるわけだし、バッチファイルなら Windows だっていうだけで既にそのままでも動くわけです。ブラウザがあれば駆動する Javascript も然り。

実際、Web サイトの XSS 脆弱性を説明する為に、HTML と Javascript で記述された exploit (脆弱性検証用コード) をブログなどにて記述し、公開している人は結構います。で、そういうのをコピペしてきては、いろんなサイトで試して回っている script kiddy (興味本位の不正アクセスを試みる輩ども) も結構いたりする。だとしたら、exploit を書いているブロガーは、摘発されなければならないのか?

この辺のことについては、倫理研において、白田氏が「表現的行為」という言葉を用いていろいろと指摘しています。結構興味深い内容になっているので読んでみて損はないと思う。つか、倫理研議事録、一度は一通り目を通しておかないとなぁ。。。

もうブログは疲れたなりよ(x_x)2007年01月03日 22時59分31秒

もちろん更新は続けるけど、12月以前のダラダラペースに戻して、その分開発の方に専念するなり。

HP DeskJet で勝手にドラフト印刷されてしまう2007年01月04日 09時45分19秒

  • 環境
    • Windows XP Professional + SP2
    • HP DeskJet 880C
    • Internet Explorer 7.0 / Firefox 2.0
  • 手順
    1. プリンタの印刷品質は「標準」に設定しておく。
    2. IE7 または Firefox にて、このページを開く。
    3. 印刷する。(A4 で全 4 ページのはず)
    4. 2, 3 ページ目だけ勝手に「ドラフト」品質で印刷されてしまう。

品質を「最良」「カスタム」にしても同じだった。。。何故???


Thu Jan 4 09:54:03 JST 2007 - 追記

Opera9 でも試してみた。 2ページ目は「標準」で印刷されたけど、3ページ目はやっぱり「ドラフト」で印刷されてしまう。多分プリンタドライバの問題。。。

フリーター雇用事情2007年01月04日 21時02分11秒

いろいろと突っ込みどころ満載w

店長の菅野智基さん(28)はため息をつく。「アルバイトは5人は確保したい」と開業3週間前から広告を出したが、獲得できたバイトは0人。結局、菅野さんの弟や社長の庄子恵さん(31)の母親ら5人で店をまわしている。宮城県仙台市で別の会社を経営している庄子社長自ら、開業からほぼ毎日、新幹線で夕方東京に来て店を手伝い、翌朝の始発でとんぼ返りする日々を送っている。庄子社長は言う。

ランチタイムと夜の部があるらしい。夕方来て、ってことは夜の部だけ手伝ってるのかな? <社長

しかし、東京-仙台間の新幹線による交通費は往復 21,580 円。これはいくらなんでも無駄だ。無駄すぎる。ランチタイムに 2 人、夜の部に 3 人が入るようにシフトを組む形で人を雇うとして、ランチタイムが前後準備時間含めて 10:30 - 14:30 として日当 4,000 円、夜の部が同じく準備含めて 16:30 - 22:30 として日当 7,000 円とした場合、一日当たりの人件費は 29,000 円。1 日 7,420 円の追加で社長が仙台の本社でできる仕事の量を増やせる、って考えれば、割と安い買い物だと思うんだが。。。(そこまで人数は要らないんであればもっともっと安く済む) 実際のところ、いくらぐらいで雇おうとしているんだろう。

アルバイトの3割を中国人留学生が占めていたが、最近まとまって帰国してしまい、補充要員が見つからないままだ。店長(45)は困った顔でこう話す。

「あと3~4人必要です。留学生の子たちは、学費稼ぎという明確な目的があるので長期で働いてくれ、深夜・早朝帯にも入ってくれた。今はコンビニだけでなく他業種でもアルバイトが足りないので、より条件のいいところに移ってしまうのか、留学生でもなかなか働いてくれる人が見つからない」

ねぇ、殴っていいかな?

中国人留学生にも雇用の門戸を開くこと自体は素晴らしいことだ。でも端っから留学生狙いでバイト代設定して求人探してるんだとしたらそりゃ甘っちょろい言われてもしゃーないで。

全国の加入台数が1億台に達する勢いの携帯電話。この年末は番号持ち運び制の開始で、さらに商戦が過熱している。そこで圧倒的に不足しているのが全国に約8000店ある携帯電話ショップや、携帯販売に力を入れる家電量販店で営業支援をする専門の販売員だ。関西の中核都市のあるショップでは、店員が一度に辞めた後、代替要員が見つからず、2週間ほど店を閉める事態に追い込まれた

(強調は T.MURACHI による) なにその特殊事例wwwww もうちょっとマシなサンプル選べよ>AERA

派遣社員を使うと直接雇用より人件費はかさむが、確実に人を確保できるとあって需要は急伸している。同社の岡本泰彦社長は言う。

「毎月約200人を新規に派遣しています。登録スタッフが足りずに紹介できていない分も含めると、求人数は1000人近い」

派遣やさんって、儲かるのね。

少子高齢化と、景気の回復に伴う「正社員」回帰で、アルバイト人材、その中核となる若年フリーター層の確保が難しくなっている。厚生労働省がまとめたフリーター人口は、03年の217万人をピークに、04年は213万人、05年は201万人と2年連続で減った。

「正社員回帰」は本当か? 景気ってどこで回復してるんだよ? フリーター人口のほとんどは派遣に流れているんであって、正社員になってるわけじゃないだろう?

今年10月の平均時給は関東で前年同月比32円高い1039円、関西でも同22円高い977円。派遣やパートも含めた非正社員の無料求人誌への広告件数は2年前の2.5倍に増えた。

そしてそんな中、取り沙汰される、最低賃金引き上げの答申。まぁ、それ自体はいいことなんだけどね。

最近のアルバイト1人を採用するための求人広告費の相場は、飲食業なら約10万円、長期雇用の販売スタッフは約20万円だという。それだけ払っても、最近は1人も採用できないケースも多い。零細な個人商店なら経営を直撃する大きな負担だ。

高えなぁ。ハローワークでも扱えばいいのに。つか、求人広告紙に広告出すより大学の求人課とかデパートでの張り出しとかの方がピンポイントで人が探せそうな気がする。

正社員登用があるアルバイト情報に特化したサイト「本気のアルバイト」を運営するエン・ジャパンの寺田輝之プロデューサーは言う。

「新卒者の内定率が上がり、中小企業やベンチャーは新卒者の確保が難しくなっている。従来は新卒や経験者しか採らなかった業種や職種で、フリーターに採用の門戸を広げる企業が増えています」

え~、これも本当かなぁ? あんなに再チャレンジ税制がらみのコラージュが流行る現状とはかなり乖離した分析のよーな気がするんだけど。せいぜい、「増えてることは増えてるけど、幾万のフリーター達からしてみれば誤差の範囲」って感じなんじゃないかなぁ。エン・ジャパンが自分らの商売を展開する上では決して無視できない誤差なんだろうけど。

首都圏を中心にカラオケボックス「カラオケの鉄人」を展開する鉄人化計画(本社・東京)は、アルバイトの世界に「出世の階段」を持ち込んだ。働き続けることの「動機づけ」を狙ったのだ。

バイトにも昇級制

研修生からスタートして凡人→賢人→達人→師範と階級が上がり、最高位は「鉄人」となる。フロントや調理場といった店舗運営に必要な業務がきちんとできるか、後輩バイトの指導ができるかといった項目で評価され、長く働き続ければ出世するというものでもない。

飯田橋神楽坂店では総勢20人のバイトのうち鉄人は1人。師範と達人は0人、賢人が1人と狭き門だ。鉄人になるには本社の部長との面接の上にリポート提出も課されてハードルも高いが、時給は研修生800円が鉄人だと1000円。アルバイトの名刺も、普通は店の共用名刺に手書きで名前を書くが、鉄人は名前が印字されたものを渡される。

「仕事をやってもやらなくても同じ給料では、モチベーションも上がらない。鉄人には社内の会議にも出席してもらい、ほとんど社員に近い扱いをします」(同社エリアマネージャーの片平豊彦さん)

この店でアルバイト歴3年半のフリーターの佐藤舞さん(23)は2月に鉄人に昇格した。

「それなりの立場なんだから自分からやらなきゃって思うんです。時給が上がることもですが、バイト以上のやりがいを感じます」

Web 屋の人は否定的な見解を示していらっさるんだけど、おいらはこれはありだと思う。もちろん、やり方にもよるだろうし、社員への吸い上げという道も合わせて用意する、とした方がよりよいだろうとは思うけれども、社員相当の発言力が約束されたり、任される仕事の幅が広がったりというのは、それだけでも相当に楽しく、やりがいの沸いてくるものだ。特に、学生バイトが入ってくることが多いような業態であれば、社員への登用の前段階的なものはあっても良いと思う。

おいらも学生時代に某パソコンショップでバイトしていて、実質 DTM コーナー担当を任されて、本来社員じゃなきゃ行っちゃいけないはずの企業イベントにも参加させてもらえたときは嬉しかったからね。あのときもらった某 R 社のトレーナー、どうしたっけかなぁ。。。

共著『10代のぜんぶ』(ポプラ社)などがある博報堂生活総合研究所研究員の原田曜平さんは、

「人間関係のしがらみの少ない社会で生きてきた彼らは、『おまえがいなきゃダメだ』と言われたい。ちょっと古くて嘘くさいような人間同士のきずなを求めている」

と指摘する。

そうなの? おいら的には、自分が習得するのに苦労した仕事を、誰でもこなせるような環境をでっち上げた挙句、木偶の坊呼ばわりされながら退きたいとか思っていたりもするわけですが。。。そんなマゾはプログラマーにしかいないかw

コンビニや外食などパート・アルバイトが支える業態は、フリーターなどの非正社員人材が確保できないと、事業そのものが立ち行かなくなる。

最後にちょっと総括的だけど、まずこの前提が間違っていることに気付くべきだ罠。安い人件費で済ませること前提の経営ならば潰れちゃっても致し方ないんではないかと。つか、そうまでして豚丼の安値を維持してもらおうとは思えないよ。

ネット君臨論2007年01月05日 14時46分24秒

企画としては面白いと思うのですが、マイマイクラブのブログがトラックバックを受け付けていないのが残念。コメント欄に寄せられるコメントはネガティブな表出のノイズが多く、読んでて疲れてしまいまする。

記事については、今のところboussk 氏の見解に近いかな。全体に、結果の描写に対して、経緯の描写が足りない気はする。でも、元旦の記事に関してのみ言えば、それでもかなりの関心を以って取材されているなぁという感じはしました。最近の毎日にはあまり良い印象を持っていなかったので、その割にはよく取材されている、という印象です。

上田さくらちゃんの件

まったく関心を寄せていなかったっちゅーかよーするに知らなかったのですが、ソースとなりそうなリンクを示すと大体以下のような感じでしょうか。

最後の記事はバランスを取る為 (笑) に紹介。まぁ、家が 2 億ってのは、憶測だよな。この人多分自分で家を持ったことがない (←というこの記述ももちろん憶測)。

件の「死ぬ死ぬ詐欺 まとめサイト」とやらが既に潰れちゃっているらしくて見つからなかったのは残念。

募金の是非についてはここで書くつもりはありませんが (ていうか例えネット上での世論が肯定的であってもおいらはたぶん応募金しないと思う)、有名税を避けるためのみみっちい手管やなんかは確かにアンフェアに見えるところもあり、ネット上でのある程度の紛糾も仕方ないかなとは思う。

ただ募金詐欺についてのみ言えば、これはモラルの問題じゃなくてシステムの問題なんじゃないかと思う。TRIO JAPAN とやらがきな臭い組織であるかのように言われているが、臓器移植手術に金がかかることは分かっているんだから、関係する業者や医師会が主導でそれに順ずる組織を作って、どの患者に対しても平等に医療費をまかなえるような基金を設立し、そこで恒常的に募金を募るというシステムにすればいいのではないか? そもそも移植手術を必要とする患者は一人や二人ではなく常に出現し続けているというのに、テレビなどのメディアに取り上げられたりして救われたり、関係者が自ら行動を起こして募金を募るようなケースというのは、結局のところ単発のケースに対するその場限りの解決しか生まないわけで、そういうのに対してテレビで見て涙流したり募金に応じちゃったりする人というのは、その特定の人に対する「助けたい」という気持ちは生じたのかもしれないし、それを否定するつもりはさらさらないんだけれども、臓器移植手術全般に対して「解決したい」という意思表示にはなっていない。なっていないのに、そういうつもりで募金に応じちゃっている人も少なくないんじゃないかと思う。

ネタにして騒ぐ連中についても、結局はその場のネタとして面白いから騒いでいるだけで、問題の本質について言及している人、その後もその問題について追い続けている人というのは少ないんじゃないか? 当時騒いでいた連中で、今回の毎日の記事を読んで思い出したという人も少なくないんじゃないか? この辺については、ほっとけないホワイトバンド問題にも通ずるところがあるんじゃないかと、おいらは思うぞ。

結局のところ、議論を求める声を張り上げる連中自身が、本質的な議論をちっとも成立できていないんだ。これは本当に残念なことだ。

2ちゃんねるとひろゆきと訴訟について

ひろゆきって、うちの兄貴のことじゃないぞ。w

記事ではあるどうでびと氏の事について触れているが、まぁ、なんにせよ、2ちゃんねる管理人であるひろゆき氏に対して民事訴訟を起こしている人々や、それに応じて判決・命令を出している裁判官は、ネット上での言論のあり方やルールが理解できていないんだなというのは分かる。彼らは削除を要求するわけだけれども、ネット上での中傷に対して、「削除」は大した抵抗力を示さない。何故なら同じ言論は繰り返されるし、それは 2ちゃんねるじゃなくても行われてしまうから。

ネット上での中傷に対応するには、必要なのは「削除」ではなく、「訂正」である。あるどうでびと氏に関していうならば、あるどうでびと氏自らがネット上で見解を示さないことには、そもそも自体は収まりっこない。これは、少なくとも Web2.0 までの世界においては変わらないルールだ。Wikipedia ですら、虚偽の情報で特定の人や人々を中傷する。週刊誌を相手にするのと同じようなやり方で裁判を起こして対応したって仕方がないのだ。

ただ、2ちゃんねるってシステムにまったく問題がないとも思えない。管理者に管理能力が負いきれなくなっちゃっているって点もそうなんだけど、そもそも匿名性を重視するあまり、匿名で「しか」情報を書き込めないようになっちゃっている (本人性の信憑性が評価できなくなっちゃっている) って点が、侮辱に対する反論をやりにくくしちゃっている一つの要因にもなっているように思う。dat 落ちすると見れなくなっちゃうってのもまずい (つか、それを商売のネタにするなよと)。例えば「署名つき反論フォーム」みたいなものが、削除依頼板とは別個に用意されたりすれば、中傷の煽りもある程度は抑制できるんじゃないかと思う。このフォームにトラックバックが利用できればなお良い。

まぁ、ブログなんて便利なものがあるんだから、それ使えばいいじゃん、で済みそうな気もしなくもないけどね。

ただ、最近思うんだけど、2ちゃんねるって、イマイチ 2ちゃんねる以外との繋がりが希薄だよな、って思えちゃうのよね。まぁ、2ちゃんねるに限らず、多くの掲示板主体のサイトにも言えることだけど、ログが流れて dat 落ちする 2ちゃんねるには特に言える事のような気がする。2ちゃんねるって、ひろゆきがいうような「ネットの一部」というよりは、どちらかというと mixi みたいな、独立したコミュニティを形成するもの、という印象の方が強いように思う (もちろん、そのコミュニティは 1 つではなくて、板やスレッドに応じてある程度細分化されているわけではあるのだけれども)。だから、2ちゃんねる使っていない人は 2ちゃんねらーを偏見しがちだし、2ちゃんねらーは 2ちゃんねらーでその中での常識がネットの常識のすべてだと思い込みがちなところがある。帰属意識ばかりが無駄に高くて、自分がない人が多いという意味では、まさに日本の村社会の縮図、って感じもしなくはないけど、それならばその村社会的な悪しき性質をどうにかするという実験がなされるのも、それはそれで有益な気がするんだけどどうなんだろう?

多くの 2ちゃんねらーは保守的で、人権擁護法案のときにも見られたような、「変えたくない」という意識の人が多いように思うけれども、「より良くしたい」という意識の人はあんまりいないような気がする。これもまた、今の日本の民主主義的性質の縮図と言えちゃうのかな。まず前提に「あきらめ」ありきというか。

ペドフィリアについて

これは内容的にはネットの問題ではないね。ペドフィリアについて語るならば、「倉橋のぞみ」や「ぷちトマト」や「蛭児神建」といった辺りの時代について触れないのはフェアじゃない。まいまいクラブの方でコメント欄にて、「妖精ソフィー」について言及しているコメントの方がおいらとしては興味深い。児童ポルノ法はインターネットが普及し始めた 1999 年、蔓延する児童のわいせつ画像を規制する為に、ユニセフの要請を受けて施行された比較的新しい法律であり、ネットに絡めて語るのであれば、その法律が芸術シーンに対して少なからず与えた影響のほうがよっぽど意味があるように思う。

もちろん、元々あったアングラコミュニティが、ネットを介して拡大しているのは確かであり、それによって被害までもが拡大しているのであれば、ネットに絡めて取り上げる価値は十分あると思う。個別のケースについて取材するよりそういう部分について傍証するほうが記事としては面白くなったんじゃないかなぁとは思う。

あと個人的には、ネット警察があぷろだのパスワードロックごときで音を上げている現状はなかなか興味深いなぁと思った。リアルでの捜査とネットでの捜査は基本的に変わらないはずなんだけどね。あぷろだ直接覗くだけじゃなくて、コミュニティを見つけ出して聞き取り捜査するぐらいやらなきゃダメだよ。つか、その労力でさえ、リアルでの聞き取り捜査と比べりゃ全然楽な仕事だと思うんだけどね。

会社員とネットについて

そもそも毎日の記事が結局のところ何が言いたいのか分からない記事になっちゃっているんで、おいらとしても何を書けばいいのかよくワカランです。強いて言えばまぁ、NSFW に関する配慮を広めようぜ、ぐらいかなぁ。あと、最後の 3 行は単なる笑い話じゃねーか、とか。

NEVADA タソの件

誰もが忘れかけていたであろうネタを思い出させてくれたという点についてはエライと思う。

記事全体についても書いておこう。メールもネトゲも mixi もコミュニケーション手段を提供するツールではあるが、直接の会話と比べてどちらが優れているとか劣っているとかいう類のものではなくて、うまく使えば便利なツール、以上でも以下でもない。でも、実際にはこのツールをうまく使えるのは一部の大人たちだけなのかもしれない、とは思う。

例えば普段学校や職場や家庭で顔をつき合わせている人たち同士で mixi コミュニティを形成するのはあんまり賢い使い方じゃないんじゃないかという気がする。こいつは普段あんまり会う機会のない人々と連絡を取り合って、off をやる場所や日取りの企画を練るには便利なツールなんだが、そもそもお子様がそういう人付き合いを持っている可能性ってのは決して高くない (せいぜい、引越しで転校したことがある子が、転校前の学校での友達とやり取りするのに使えるぐらい)。で、普段学校での付き合いのある友達とメル友になったり mixi 仲間になったりするわけなんだけれども、そうなると学校での話題や出来事がそのままネット上にも持ち込まれたりすることになるわけで、それがトラブルの原因の一つになったりする訳だ罠。

おいらとしては、子どもに限らず大人もなんだけど、学校や職場のコミュニティ一つに限らず、人はもっといろんなコミュニティに属するべきだと思う。そうしたコミュニティのいくつかは、なかなか全員が顔を合わせて行動を共にする機会が得られないものもあるんじゃないかと思うし、そういう場において連絡をシームレスにこなす為のツールとして、ネットは有効だと思う。今はそもそも、ネットの使い方をみんなわかってないのに、必要以上に使いたがっているだけなんだな。まさに、ネットを使うこと自体が目的になっちゃっている、って感じ。

で、事件のことに話を戻すならば、これはもう、ネットがあったから起きたわけではない事件だというのは、「別の同級生の母親」のコメントからも明らかだと思う。「誰かが聞いてあげていたら」 — 。その反省が生かされることこそが、すべてなんじゃないかな。

hidew さん、もう一度確認させてください。2007年01月06日 03時36分55秒

hidew さん、念のため、今回の経緯と、あなたの理解を確認させてください。

経緯について

公金 10 億円を批判する記事において、「コンピュータ・リテラシーの向上を優先すべき」とした記述に対し、高木氏から「両方やらなきゃダメだ」といった主旨の厳しい指摘が寄せられました。それが事の発端。

それに対して、反論記事を掲載するも、コメント欄にてイマイチ噛み合わないやり取りが続けられていました。

おいらは元々 Winny のセキュリティー的な観点における問題点に関する議論よりも、金子氏に下された判決がソフトウェア開発者に与える心理的影響の方に興味を抱いていた為、当初は本題とはあまり関係のない横道に逸れた議論を展開していたのですが、貴ブログにおけるコメント欄でのやり取りを見ているうち、当初の高木氏による指摘、というよりはもとよりこの辺の記事で主張していた氏の本質的な真意が、一般にはなかなか伝わりにくい難しい概念であるようだという認識に至り、その理解を深めるべくフォローする為の議論として、この記事を書くに至りました。

その後、拙ブログにおけるコメント欄でのやり取りにより、hidew さんが「Winny ネットワークが存在することの本質的な危険性」を理解されていないことを知るに至り、以降はその点のみに絞って説明をさせていただいたという次第であります。

以上、経緯の認識に相違はございませんでしょうか?

ご理解について

@DRK ― 2007年01月02日 10時12分24秒

「Winnyはピストル」って例えがあったけど、むしろ「原子力」かと。
電気を起こせて一定の利益はあるのだけど、「その原理上とてつもない危険性を内包している」事が問題で、その対処方法が確立されてない以上は使わないほうがもちろんよい、という点では同じかな。

わずか130字で Winny問題の本質を的確に説明している。お見事!

@DRK (彼はおいらの旧知の友人であり気恥ずかしいので呼び捨てで書くわけですが) の説明は、Winny の機能や性質 (「技術」と言えるほど小難しいものではありません、念のため) をイマイチ理解していない (汚い言い方をすれば、オタクどもの話についていけていない) 人にも、感触としては柔らかく、馴染みやすい、理解した気になれる文言となってはいますが、Winny の機能や性質そのものを的確に説明する文言となっているわけではありません。例え話そのものが不味いわけでは無いのですが (事実、おいらは最良のリファレンスとして、Tariki 氏の書かれた「速度メーターが壊れた自動車」の例え話を何度も何度も何度も何度も紹介しているわけですが)、その例え話が具体的にどのような事象を揶揄しているのかが説明されないことには、正確な説明としては不十分ということになります。

とにかく Winny の使用をやめさせたくて、「Winny は危険だよ」ということだけを (論理的なこととかは一切無視して) 広めたい為に、「Winny はピストルだ」「いやむしろ原子力だ」「いやどっちかっていうとブレーキの壊れた自動車だ」という表現は、激しく誇張されてげで一見分かりやすいように見えて便利なのでつい使ってしまいがちなのですが、それでは到底納得できない人々には結局「正しいことを言う」ことが求められてしまいます。hidew さんは情報セキュリティーにも関心を寄せられていらっさるようであり、どちらかというと後者の「それでは到底納得できない人々」の部類であるという前提で説明をさせていただいていたわけですが、この認識は誤りだったのでしょうか?

そもそも、ことの発端が高木氏による指摘である以上、議論のゴールはその指摘の真意が何であるか、にあるべきです。その為には、以下の要点が整理され、理解される必要があるはずです。

  • コンピュータ・リテラシーが情報セキュリティーのどういった要素や状況に対して貢献するものであるか。
  • 機密情報が Winny ネットワークに流出した場合と、Winny ネットワークが存在しない世界でどこかに流出した場合との、決定的な相違点は何か。
  • Winny ネットワークが存在する世界において、コンピュータ・リテラシーは有効か。あるいは、無効である場合、それは何故か。

hidew さんが、おいらなどとのやり取りや@DRKのコメントを通じて、理解し、納得されているのであれば、上記の質問に対して、的確に、言葉で説明できるはずです。説明できますか?

説明できるのであれば、おいらとしてはとりあえず一安心です。

説明できないのであれば、あの記事は一般向けには到底役に立たない記事なんだろうと認識せざるを得ません。システムエンジニアにはユーザーに対する説明責任を果たす能力が求められます。おいらにはその能力がないということになります。

以上、ご回答願います。

を、珍しく著作権がらみで良いニュース。2007年01月07日 01時36分56秒

国立国会図書館などの公的機関が専門書を非営利目的で公開する事例などを想定している。著作権者に一定の補償金を支払えば許諾がなくても文書をネットに保存・公開できる仕組みを検討する。

なるほど。仕組みにどの程度の自由さが盛り込まれるのかがキモになりそうだけれども、悪くない法改正になりそうだね。今後に要注目。。。

匿名原理主義者の乱2007年01月07日 02時50分03秒

いやだから招待状送ってよ>紫進 (←超私信w)

ケツ毛バーガー事件での失敗の経験を生かしてか、今、mixi ではコミュニティでの話題を曲がった方向に誘導しようとする「乗っ取り」が流行している模様。ケツ毛の時にはアカウント削除対象者の線引きが容易だったのに対して、今回のようなケースに対する mixi 管理者側の対応が気になるところ。

つか、mixi ってコミュニティの管理者権限 (昔のパソコン通信で言う所の sigop みたいなもん) って存在しないの? コミュニティ単位で出入り禁止リストとか作れれば割とあっさり解決しちゃいそうな気もするんだけど。。。