擁護にならない擁護を並べてみるテスト2007年01月07日 05時08分01秒

なんか、Aero や UI の事ばかり触れてるね。セキュリティ機能の強化とか、ファイル検索の際に利用されるファイルへのキーワード設定とか、柔軟なユーザーアカウント設定 (保護者による制限機能など) とか、SuperFetch、ReadyBoost、ReadyDrive とか、USB 機器へのバックアップとか、新機能としてみるべき機能はたくさんあるはずなのに、相変わらずグラフィック性能がネックだーみたいな素人でも言えるような批判記事が大量生産されているのは何故なんだろう? まぁ、それだけボータルに書かれてる内容が理解されにくいものだってことなんだろうけんども (こっちの記事もリンクしておこうかしら)。

Aero と PC 性能

Aero は選択可能な機能だ。使いたくなければ使わないようにも設定できるし、実際 Home Basic Edition には搭載すらされていない (古いマシンをそのまま使いまわす家庭用 PC 向けと解釈できる)。Aero が高いマシンスペックを要求する機能であることは確かだが、それがすなわち「Windows Vista は高いマシンスペックを要求する」ことにはならない。

要は、Aero 以外に追加されるいくつかの機能が、現行の旧バージョン Windows 利用者にとって価値のあるものか否か、が購入を判断する一つの基準である。そう言う意味で、「Aero 以外の新機能に魅力を感じない人であれば、Vista に乗り換えることに大した意義はないよ」と言うのであれば、それは確かにそのとおりだと思う。ならば、それらの機能がどれほど価値の薄いものであるかを同時に説明しないことには、記事としての説得力に欠けるのではないか。

UI の作りこみの甘さについて

これは、まぁ、だいたい同意。

エディション分岐の複雑さ、不明瞭さ

この点についても、ほぼ同意。詳細な機能の差異についてはこちらの資料にまとめられているけど (Microsoft 公式サイト内ではこのページが参考になる←概要を知りたいだけの人はこっちの方がわかりやすいかも)、報じられている DSP 版の予想価格では Home Premium よりも Business の方が値段が高く設定されている割に、Business 版には MediaCenter 機能が無かったりと、高いの選んどけば機能は一通りそろってるって訳でもなさそうな辺りなど非常に分かりにくい。

個人的には、家庭向けエディションとビジネスユースエディションとをわざわざ分ける必要はないんじゃないかと思う。但し、Enterprise Edition にのみ搭載されるような機能を追加した上位バージョンは、別個にあってもいいかもしれない。

Mac OS X との比較

Mac OS X がより軽い UI の実装を必要としないのは、基本的に Apple が (唯一の) ハードウェアベンダーだからだ。もちろんパッケージ単体で販売もされているが、旧マシンで Mac OS X に乗り換えた結果、動作が重くて到底使えたものではないと、アメリカでは訴訟騒ぎにまで発展しそうになったこともあったはず (ソース失念)。そのような「文化」を持つ Machintosh と Windows との UI の違いについて比較論を展開する以上、文化の違いについて配慮した上で慎重に論展開が為されるべきではないか?

少なくとも、「Mac OS X の UI に見劣りする Vista に興味を持てない」なんて言いがかりが、既存の Windows ユーザーに通用すると本気で思っているのなら、「こいつは馬鹿だ」と断言せざるを得ない。大抵の Mac ユーザーは Windows が UI 面で Mac OS に敵ったことなど一度たりとてあり得ないって思ってるはずだよ。

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