いい書評2007年02月14日 01時09分48秒

概ね共感いたしますた。

せっかくいい書評を書いておられるのですから、Amazon アソシエイト利用されればいいのに、もったいない。

しかし確かに不評ですねぇ。ちょっとコメントに突っ込みいれてみようかしら?

自分のライブラリを 作って持ち歩くには思わず苦笑してしまいました。

なんで? 何が不味いの? 俺様再利用万々歳じゃないですか。

オブジェクト指向開発でのデメリットとしてメソッドアクセスのオーバーヘッドを上げたり、プログラムをmainから書き始めることを推奨していたりと、とても対象読者としている新人には読ませたくありません。

オブジェクト指向のメソッドアクセスが通常のサブルーチン呼び出しに対してオーバーヘッドが大きいってのは、概ね正しい。それを念頭に入れた上で、オブジェクト指向を用いるか否かを選択する、という考え方も概ね正しい。最近は組み込み系でも C++ を使ったりすることが増えてきているらしいけど、動作効率を優先すべきか開発効率を優先すべきかは実際に作るものに応じて選択されるべきでない? だとしたら、知識として「オブジェクト指向は便利だけど動作効率は犠牲になる」ってことを知っておくのは大切だし、その知識が実感を伴っているならば尚良いことだ。

main から書き始める、ってのの何が不味いのかも理解不能。つか、おいらもどっちかというとまず大雑把に main を書いてから細部を掘り下げるという書き方でプログラム書くことが多いので、これ否定される理由がまぢで意味わかんないんですが。

常駐は儲からないので持ち帰ることを奨めたり(常駐でも持ち帰りでも開発内容は変わらないのに何故持ち帰ると儲かるの?)

そんなん、人員リソースをコントロールできるから、に決まってんじゃん。何の為に会社に判子を一個預けて出向先に出向いてると思ってるんだよwwwww

それと本書では複数の開発言語を勉強することを時間のムダであるかのように書かれていますが、これは大きな誤りです。 優れたプログラムを書くには多くのプログラミング言語を理解し、その言語に合わせたプログラミングを行なわなければなりません。

BASIC を学ぶのは時間の無駄だ、と多くの geek たちに叫ばれるようになってから久しいわけだが。。。

いや、複数の言語を学ぶこと自体が無駄であるとは思いませんよ。言語にはそれぞれ根底に流れる思想があるわけで、それらを学ぶことによっていろんな考え方を仮想的に体験したり身につけたりすることはできるかもしれない。でもそれが役に立つシチュエーションってのは、多分自分でプログラミング言語を作るとき、ぐらいなんじゃないかなぁ。あるいは言語オタクとして薀蓄を垂れるときとか?

特定の言語で開発を行うときに、多くのプログラミング言語を理解していることが、果たして何かの役に立つのか? Java 的なスタイルで C++ を用いてプログラミング、ぐらいのことでも結構な違和感だったりするのに、「このモジュールでは Lisp 的なスタイルが最適そうだから、Lisp チックに組もう」とか「こいつはプロトタイプだからその場しのぎの Perl 的なスタイルで組んじゃおう」とかやられても共同開発者の立場としては大迷惑以外の何物でも無いような気がするんだが。

もちろん、技術には需要の格差があって、それは時代とともに変遷する、というのは少なからずあるとは思う。でも、あれほど geek たちの間では嫌がられ続けている COBOL なんかが未だに多くの現場で現役で使われていたりするのを見るにつけ、言語という単位で技術が廃れ、仕事が失われると言う状況を恐れる必要は、あんまり無いんじゃないかと思う。Microsoft も結局 VB を捨てることはできなかったし。

自分がどれほど技術を深く習得できているのか、ってことに対して自信が無いから、「多くの技術を学んでおいた方が」って話になっちゃうんじゃない? 言語なんて基本的には一つ習得しておけば他の言語も必要に応じて芋づる式に習得できちゃうものでしょう。重要なのはそれらのいずれを使ってでも同じものを表現しようとした時に、それをどう表現するのか、ってことなんじゃない? どんな技術を使うんであれ、根源的な設計セオリーだとか、アルゴリズムの最適解の選択であるとか、説明責任の追及であるとか、要求事項の整理であるとか、って辺りが蔑ろになってはならないわけで。それこそ、「ただ動けばいいってもんではない」って話になるわけでしょう?

具体的に、自分には次のような内容が役にたちました。

  • 仕事に対する姿勢
  • オフショア開発が進むことによって国内プログラマ・SEが受ける影響
  • 営業
  • 技術の蓄え方

など

このコメントに「参考になった」票が一つも付いていないのが寂しい。

そんなところかなぁ。

何かを若い人たちに伝えようとしたときに、 「内容が古すぎる」とか「老害」だとか反発する人はいつの時代にもいる。 もちろん古くなって伝えるに値しなくなるものもあるが、 たとえ日進月歩のコンピュータ/インターネットの世界であっても 不易普遍なものはある。 そういったものを「古い」という理由だけで学ぶに値しないと思い込んでいる輩は、 畑村氏が言うところの「偽ベテラン」ないし「偽ベテラン予備軍」なのであろう。

つか、古いから学ぶに値しないって言うんじゃ、学校が教えている多くの学問は古典なわけで、だれもが言葉も使えないし数式も書けない文盲になってしまいますぜ。

。。。紹介されてる 2冊とも興味深いなぁ。とりあえず本屋で探してみようかしら。