Rain Note の 1st アルバム聴きますた。2007年02月23日 21時31分56秒

cover
LIFE ~祈り~
(Rain Note / Index Music)

「LIFE ~祈り~」 (Rain Note / Index Music)。声高くて出ねーよ ('A`) (←歌わんでいいっ>ヲレ)。

ブログの袖にもちょろっと書きましたが、改めて。

音楽について。

曲作ってる人の普段の作風を省みるまでもなく、ポップスなナンバー (「歩いていこう」とか「手をつなごう」とか) は微妙に古臭さを感じるのですが (まぁ、よっぽどこっちの方が好きだしいいんだけど ^_^;A)、全体的に、ストリングスを中心としたクラシカルでゆったりとしたサウンドが前面に出た作風となっています。

個人的には、幻想的な雰囲気を独特のメロディーラインにも織り成した「海風と波のお話」がお気に入り。雰囲気的にはサティーのジムノペディ第1番に似てなくもなく (終わり方は「日本むかし話」の op にも似てなくもなくw)。音域もそんなに高く無いからおいらでも歌えそうなのもええやね (←をひ^-^;)。

歌のメロディーラインは、いっしょに歌ってみれば分かるけど、どの曲も地味に難しいです。結構しっかり作りこんでる感じで、そういう意味でも好印象。

「星空に祈りを」と「Towa」は音域がやたらと高くて、おいらは 1オクターブ下でテノール歌ってちょうどいいくらいだす (だから歌わんでええっちゅーに>ヲレ)。

歌声について。

ていうか注目の Aramary たんなのですが。

Sound Horizon では始めに「物語」ありきで、その世界観に登場するキャラクターを演じていたわけで、そういう意味では、演ずることの難しさというのは確かにあれども、役どころのイメージを掴みやすかったという部分はあったと思う。

今回は純粋に音楽と歌詞だけが用意された中で、それだけの情報で、その歌を歌う人間を、その気持ちをイメージしなければならないわけで、Sound Horizon の Aramary として歌ったり語ったり演じたりするのとはまた違った難しさを覚えたんではないかと思う。

そういう意味で、歌声の中に戸惑いの心境がノイズとして乗ってしまう可能性を、おいらはある程度懸念していたわけなのですが、その心配はまったくの杞憂であったようです。

Aramary たんはいい意味で Aramary たんのままだったし、Aramary たんの Aramary たんらしさを、既に、というか、恐らくはとっくの昔に掴んでいたようです。その上で、一つ一つの曲や歌に織り成される情動を、しっかり汲み取って歌い上げていました。やっぱり流石です。

某日某所のトーク&ライブが今から楽しみですわオホホホ。。。

しかし音域広いし声もただ声量があるだけでなく表情豊かだったりで本当にいい歌手さんですわ。声優やらせておくのはもったいないくらいです。守って安心イソ夕一ネットとかやってる場合じゃないですよ (^-^;

サウンドについて。

マスタリングの質については、正直いまいち。個人的にはここが一番の懸念事項かなぁ。Aramary たんの声に無駄なエフェクトをかけすぎなのもちょっと気になります。音の見栄えを良くしようとするがゆえの Mixing が、曲調にいまいちマッチしていないような。もうちょっと、ナチュラルさを前面に押し出した Mix にしたほうが良いのではないかと。

総評。

癒し系とか言うつもりは無いですが、音楽聴いて和みたい、という人には間違いなくオススメです。もちろん Aramary ファンにも超オススメ (*^-^*)。他にも多くの人に聴いて頂きたい一枚です。