my $newface = Family->new;2016年01月19日 22時20分33秒

妻の妊娠を知ってから、生活が大きく変わった。妻の実家に越してった時も妻の実家から追い出された時も変わったけど、とにかく今回もガラッと変わった。

それまでの仕事では到底子どもを産み育てて養えるだけの稼ぎを得られないことは明白だった。とりあえず喫緊の出産費用を捻出することがまず無理だった。取引先の人に事情を話し、幾つかの仕事を片付けることを条件に「けじめ」をつけた。フリーランスでの仕事を仲介してくれる某所を介して仕事を探し、昨年9月から通いの仕事に切り替えた。

その間も妻の体は彼女の意志とは関係なく変遷を繰り返し、初産のさまざまな初体験に戸惑いを繰り返すばかりだった。

こっちに越してきてふてくされるばかりだった頃、よく二人で最寄りではない駅まで歩き、昼間っぱらから大阪王将で餃子をつまんでビールを呑んだりしていた。生活を少しでも楽にするため、あるいは彼女がかねてより働きたいという意志を持っていたこともあって、半年間の短期契約で見つけてきた派遣の仕事に通いながら、職場と水が合わなくて時折涙していたこともあった。

彼女が妊娠してからのこの数ヶ月間、そんな日々がとても楽しくて、とても懐かしい物のように思えたりもしていた。

出産直前の、よりにもよって心身ともに一番デリケートな時期に、おいらはといえば仕事がどうしようもなく忙しい時期と重なってしまい、毎日のようにおいらの帰りが遅いのを嘆く LINE のメッセージに焦りを感じながら、9:00~22:00 の重労働で 12連勤なんてことをやっていて、本当に申し訳なく思う。

しかしながら、今日、こうして特に大きな障害もなく、母子ともに健康な状態で、無事に生まれてくれた我が子の姿を見て、あるいはこの子と触れ合って、本当に何事も無く生まれてきてくれたことに、夫婦共々ホッとしているし、つくづくありがたいことだと思う。

そして、そんな我ら夫婦を、心から祝福してくれる友人たち、あるいは家族がいることを、嬉しくも思うし、誇りにも思う。

さて… 明日からまた遅い時間まで障害対応ですか。リリースまでになんとか片付けばいいけど… ('A`)=3