今年の高校野球千葉県代表、八千代東はとんでもないチームだ。2009年07月27日 22時36分32秒

八千代東の試合は、この決勝戦と、その前の準決勝だけ観てました。いやはや、とんでもないチームです。といっても、目立った特徴のあるチームではないように見える (ハズな) んですが、この辺の情報を頼りに、何が凄いのかを軽く列挙してみました。

  • 大会通算打率たったの .203
  • 大会通算得点 30点中、7回以降に上げた得点は実に半分の 15点
    • 大会 8試合中 5試合にて、 9回に得点を上げている。 9回に上げた得点だけで 7点になる。
    • 大会 8試合中 6試合にて、最終回 (延長の回含む) に得点を上げている。最終回に上げた得点だけで 7点になる。
  • 4番を打つ上條外野手は 8試合で全 9打点。チーム打点は 25 なので、1/3 以上を彼が稼いでいる。
  • 8試合中 3試合が延長戦。延長回数は合計 10回。回数で換算すれば 9試合分戦ったことになる。
  • 全試合、先攻を選び、そして勝っている。

実際、彼等の試合は、観ていて面白いです。良くできた漫画かなんかみたい。リアル山下たろーくんとかそういう世界 (あれ? そんな話じゃなかったっけ? >山下たろーくん)。

この「終盤に強い」という性格のチームは、単に観衆にとって面白いというだけではなく、相手チームにとっては非常に不気味なことなのではないかと思う。特に、1, 2点のリードでは終盤を迎えても絶対に安心できないと思う。高校野球は基本的にクローザーとか居ないしね。

大会 8試合中全試合で先攻を選んだ、というのも面白い。先攻、後攻はどうやらじゃんけんで決めるらしいのだが、じゃんけんで勝っても先攻を選んでいた模様。通常、野球は後攻の方が有利なので、じゃんけんで負けても相手チームが後攻を選んでくれるので、結果全部先攻になった、ということなのだと思う。これはある種の験担ぎなのかも知れないが、もしかしたら絶対にサヨナラ負けはしないという守備への自信の表れなのかも知れない。実際、一つの回で一度に取られた失点は最大でも 3点に止めており (流経大柏戦の 4回裏のみ)、ビッグイニングを許さない守備には安定感を感じる。

打率が低いのも、むしろ不気味さを感じる。なにより、これだけ打率が低いのに、 8試合やって全部勝っているのである。この打率で 8試合もやっていたら、 1, 2試合ぐらいは完封されるようなゲームがあってもおかしくないように思う。逆に言えば、少ないチャンスを確実にものにして得点を上げる能力があるチームである、とも言える。特に、 4番の上條外野手は 9打点を上げており、これは特筆すべきとまでは言えないかも知れないが、チーム打点の 1/3 を超える数字でもあり、 4番としての信頼には十分足りる数字ではあると思う。

そんなわけで、春夏通じて初出場ということもあり、全国的にはあまり注目され無さそうなチームではあるんだが、個人的には甲子園でも何気に面白いことをしでかしそうな気がして、結構楽しみだったりする。期待しとるでぇ。>ヤチヒガナイン

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