仕事はちゃんと終わらせてから出てってね。 ― 2006年12月12日 22時00分15秒
釣り餌と 知って食いつく 以下省略
- 戦略的に会社を利用する (仙石浩明の日記 さま)
スキル向上に役立たなくなった仕事はどんどん捨てるべきである。 なぜなら技術スキルこそが、技術者にとって最大の資産であるからだ。 目先のキャッシュフロー (若いときの給料) にとらわれることなく、 将来のキャッシュフローを生み出すストックをどうやって積み重ねていくかを第一に考えて欲しい。
- 忘れろ、でも捨てるな (404 Blog Not Found さま)
ある仕事を、「スキル向上に役立たなくなった」と結論づけるのは、実に難しい。少なくとも私はそれほど賢くない。ただ、そのやり方で煮詰まった時には、そのやり方を「とりあえず忘れる」ということはよくやる。勘違いしないでほしい。「忘れる」と「捨てる」は違う。「忘れる」は「思い出しにくく」することで、「捨てる」は「思い出せなくする」ことだ。
小飼氏の微妙に論点ずれっぷりはまぁ、いつものこととして。。。(じゃあわざわざ引用するなよw)
仙石氏の記述は、いわゆる「シューティングゲームができる人の理論」である上に、第三者が置いてきぼりなのが微妙に気になるわけですが。。。
仕事って、そんなにいうほど簡単に、辞めようと思って辞められるものでもないし、転職しようとして転職できるものでもないと思う。っていうか、例えばおいらが経営者の立場で、「自分のために役に立たないからやーめよ」と言って簡単に辞められちゃうような人を、雇いたいと思うかっていうと。。。
実際そうやって辞めちゃう人っていないわけでもないし、つか、実際には逃げちゃうわけだけれども、一緒に働いていた身として、あるいはそういう彼の身代わりになって働きに行っていた身としては、随分とまぁ身勝手というか、エライよなぁこいつ、というか。
もちろん、別のことがやりたい、それも具体的にやりたいことが見つかってしまった、というような状況があって、それに取りかかるにはとりあえず今の職から足を洗う必要がある、っていう場合に、自身に決断を迫るっていう場合も、もしかしたらあるかもしれない。そういう場合に辞めるべきかどうかを考えるべきであって、「役に立たないから」という動機付けで辞めるかどうかを考えるのは、自身を育てるという意味でもあんまり建設的ではないと思う。
そういう意味では以下の部分も気になったわけですが、
技術者にとっては、自らの技術スキルの向上が目的であって事業はその手段に過ぎない。
みんな技術スキル技術スキルって言うけど、流行りモノのなんだか良さげな技術のユーザーになることばかりを指して「技術スキルの向上」って思ってない? 仕事の遂行が目的で、そのための道具として技術があるって言うのは、経営者 (というか企業) にとっても技術者 (すなわち現場の人間) にとっても同じなんだよ。大切なのは技術を単に習得したかどうかじゃなくて、技術にどういう形で関わったか、そしてその技術を以って何を成し遂げたか、という経験であるはずだ。
そういう意味では、仙石氏は仕事というものに対してドライ過ぎるような気がする。それともおいらがしっとりしすぎなのかのう。。。
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