マリーンズにも不況の波か…2008年12月21日 18時55分15秒

寝耳に水とはこのことですわ…。以下、引用中の強調は T.MURACHI による。

  • バレンタイン監督09年限り シーズン前、異例の通告 - 47NEWS(よんななニュース)

    ロッテ球団は昨年も約28億円の赤字に苦しんだ。親会社も金融危機による景気悪化の影響が必至の中、バレンタイン監督の5億円ともされる年俸は懸案だった。同監督はかねて長期契約を希望していたが、16日に重光武雄オーナーら球団首脳が来季退団の方針で一本化。21日には瀬戸山隆三球団社長が外国人選手獲得の協議のために来日中の監督に伝えた。瀬戸山社長は「大改革していく必要がある。世代交代」と語った。後任は未定。

  • 時事ドットコム:バレンタイン監督、来季限り=ロッテ、異例の形でシーズンへ-プロ野球

    球団側の方針について、同監督は「驚いたが、球団の最善になるのであれば賛成する」と従う考えを示した。今オフ、韓国の金東柱内野手の身分照会を球団の承諾を得ずに独断で行ったことも不信を招いたと認め、「(契約を更新しない)要因の一つになったと思う。ルール違反で謝罪したい」と語った。

    瀬戸山隆三球団社長は「これまでの貢献、功績には感謝している。球団を大改革して組織を活性化するには世代交代が必要」などと説明。次期監督については「青写真はない。人選はこれから」と語った。

  • バレンタイン監督は事実上の解任 主導権争い背景に(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース

    一つは高額な年俸。確かにバレンタイン監督はロッテを人気、実力ともリーグ屈指の球団に育てた。だが、近年は停滞感も出てきた。長年巨額の赤字に苦しみ、折からの景気悪化で、費用対効果にはシビアにならざるを得なくなった。

    もう一つは主導権争いだ。3年前にアジア一に輝いたことで、指揮官の力はグラウンド外に及んだ。今季途中には早くも契約延長を求め、12月には球団を通さずに韓国人選手の身分照会をしたことにも端的に表れていた。対応には手を焼いてきただけに、瀬戸山社長の「現在進行形の外国人(獲得交渉)も、こちらで引き継ぐ」との言葉は、勝利宣言にも聞こえた。

主導権争いが球団幹部にとって要因の一つとして重大視されているのだとしたら、それはきわめて残念だと言わざるを得ない。元々、メジャーリーグでは監督はオフシーズン中の選手獲得・放出については直接口出しせず、フロントに要点のみを伝えて (つまり、基本的には既存の選手で絶対にキープすべき人員と、トレードで取得すべき選手像だけを伝えて)、あとは任せる、というのが通例らしい。バレンタインも 2004年の 2期目就任以降、当初はそのようなスタイルでフロントに仕事を任せていたはずだ。

個人的には、日本一に輝いた 2005年のオフでセラフィニ、李承燁、小坂を放出してしまった辺りから、ボビーはフロントに対して不信感を抱き始めていたのではないかと思う。一方、今回の件で時事通信の記事中に出てくる金東柱選手は韓国球界を代表する選手だが、三塁手であり、今江とポジションがかぶる。ボビーが金東柱獲得に慎重であるのは当然であり、実際、インタビューでは獲得交渉・身分証会を行ったとする行動自体を否定している。大いなる誤解が不幸を招いている可能性は、否定できないのではないか。

千葉ロッテファンの間では、ボビー人気はすさまじいものがあり、ここ数年、決して結果が伴っているとは言えない状況の中で、それでも根強い人気と観客動員数を下支えする要素の中核に、ボビーの存在があることは間違いない。金銭面を理由とした経営判断であるというのならば致し方ない面もあるとは思うが、中長期的には彼の放出は早すぎるようにも感じるし、はっきり言ってもったいないと思う。これを機に、離れていってしまうファンも、少なくないのではないかと危惧する。