日本の経営者が人材不足を嘆いてる件2015年05月28日 15時39分15秒

おいらのブ米。

微レ存どころじゃないですね…(^^;

Twitter ではここからさらに @shimashima35 の人とこんなやり取りを交わしていたのですが…

これはもう本当にそのとおりで、大きい会社が人事管理を補助するためのセクションとして人事部を持つのは理解できるけど、採用も含めて人事全体を人事部が主導して全部取り仕切る、なんてのが日本では慣習化していて、部署ごとの都合なり技術的な専門性なりを理解できてないような人が求人広告書いたり面談やったり全社的な都合を押し通すような異動を決めたりなんてやってたらそりゃあミスマッチで溢れますって、って話なわけで。

ブ米での反応としては、日本の経営者を責めるような発言もまあまあ見られましたね。 id:fromdusktildown の人の米が実に示唆的。

世界で最も人材不足が深刻な国は日本(調査結果)

経営がうまくいかない時に「労働者のせいだ」と考える経営者は「人材不足」と答え、「経営が悪いせいだ」と考える経営者は「人材は足りている。間違っているのは経営のやり方だ」と答える。日本は前者が多い国。

2015/05/27 12:36

ところで、ブ米では「育てないから人材が不足するんだ」といった発言もちらほらと見かけたのですが、これについては少々疑問です。日本では新卒採用が慣習化しているので、タイミングさえ外さなければ、未経験者に対する雇用の間口は開かれている方だとも言えます。職種にもよるのかもしれませんが、そうした企業は職業経験を最初に構築し始める場としても機能していて、そこである程度の年数を在籍することによって、以降の転職活動等における経歴評価の土台を形成した人たちが、ひとつの場所にしがみつかなくともなんとかうまいこと生きながらえているというケースもままあるのではないでしょうか。

多くの会社が採用の際にその人の能力を職歴 (と面談してみた際の第一印象) ぐらいでしか評価できてないっぽいことについてはそれはそれで問題だとは思うのですが…。

日本の企業が他国に比べてどの程度の人材育成に金や時間を費やしているのかについてはあまり承知していないのですが、その点について単純比較した場合においてはそこまで何もやってないということもないんじゃないかと思うんですよ。むしろ頑張っている方なのかも。(OJT を育成に含めて良いのか否かについてはなんとも…)

ただ、技術継承の閉鎖性というか、ローカルノウハウばかりが大事にされてしまっているが故に、ある企業では通用していた人員が、同業他社に転職した時に全く通用しない、あるいはある人に任せていた仕事が、その人がいなくなった途端に全く回らなくなってしまった、みたいなことが頻発しているんじゃないかな、ということの方が、おいらとしては気になっています。ガラパゴスという言葉でよく物事が揶揄されていた時期がありましたが、これ、本当は日本という国単位でのスコープに当てはめるべきなのではなくて、日本に存在する 1つ 1つの企業単位でのスコープに当てはめるべき話なんだと思うんですよね。

日本でも雇用の流動性を上げるべきだ、という声は、特においらがやっているような業界界隈ではよく耳にするんですが、この辺の問題をよく認識しないまま、雇用の流動性だけ上げても、大抵の企業は業務の効率性を上げられないばかりか、むしろ落としてしまう一方だと思うし、それをある程度のところ以下には落ちないように、個々の作業の単純化を推し進めていった結果が、今の派遣期間工などに見られるような、よそでも通用するようなスキルが全く身につかないまま使い捨てられる非正規雇用の現実として、既に現れちゃってるんじゃないかな、っていう気もします。

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