死刑、終身刑に関する持論2006年09月28日 20時00分34秒

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実はおいらは死刑反対論者なのですが、人道的側面についてはあんまり興味が無い、という立場だったりします。前回の記事で取り上げた事件などのように、「死刑」が必ずしも凶悪犯罪に対する抑止力にならない事件が増えてきている、という点に対する法体系のバランスを鑑みるに、死刑だけが極端な極刑として用意されている現状はアンバランスすぎるんじゃね? という見識です。もっともおいらは法律に詳しいわけではまったく無いので説得力は激薄なんですが。。。

個人的に極めて感情的なことをいえば、一部の死刑反対論をお持ちの弁護士の方々というのは、その立場が弁護士であるという点からはっきり言って無意味であると考えています。死刑反対論者は現行の法の下において死刑執行を阻止するよう動くべきではありません、何故なら代替の刑があまりにも軽すぎるからです。この問題はあくまで、立法の見地から考えるべきであり、司法の見地で考えるべきではありません。

死刑の代わりに終身刑を用意すればよい、という単純な問題ではないのも自明です。終身刑も極端な極刑という意味では同じものです。問題は有期刑・無期懲役と、死刑との間に、罰の重さという意味での距離があまりにも離れすぎていることにあります。

# もっとも、終身刑を「非人道的だ」とかいう以前に、人道的な獄中生活を提供してやれよ、という考え方もある気がするんだが。

有効な解決策は、犯罪の項目ごとの量刑を調整したうえで、期間刑に上限を設けず、該当する罪の種類、数に応じてたし合わせてゆくことです。そして、「結果的に寿命の範囲内で出獄不可能な事実上の終身刑がありうる状況」を作り出すことです。この方法は、人道的見地より訴えられる感情への対処としても有効です。

運用上の問題というのはもちろんあります。刑務所が足りなくなっちゃうんです。経費も馬鹿になりません。新しく作ろうとすると住民が反対運動を起こす、なんて問題もあったりします。どっかの無人島に建てようにも、今度は囚人や監視員の輸送にかかる経費が馬鹿にならなくなるし。(つか、そんな漫画みたいな設定の刑務所って海外でも本当にあるんかね?)

刑務所の民営化なんて案はあるのかなーなんつってぐぐってみると日弁連あたりがまことしやかに提言していたり Wikipedia でも触れられていたりするんだけれども (つか、アメリカ、イギリスは既にやってるのかw)、格安の労働力 (アウトソーシングは無理だがw) を提供する企業として自由競争させてみても面白いんじゃないかとか思うんだけどね。って大分話し逸れてますね。(汗