ニートというレッテル2006年03月26日 21時09分38秒

結局はメディアと政治の問題になっちゃうんだよなぁ(´~`)。思考の多様性は個々の人間の責任ではあるんだけれども、それを示唆できないジャーナリズムは無能としか言いようがないわけで。。。てゆかいーかげん「血税」て言葉は好きになれないワケですが。

今、無職者を蔑んで、雇用対策に税金が使われることに難色を示しておられる方々は、きっと自分は一生仕事に困ることはないという自信に満ち溢れていらっさることなのでしょう。自信を持って生きることは素晴らしいことではあるが、危機感を持てずに周囲の言説に流されちまうだけってーのは間抜け以外の何者でもないぜ。

自分が将来、職を失い、意欲を持つことができなくなってしまう可能性は、誰にとっても 0 ではないはずだ (既に定年退職しちゃって年金生活の人とかにとっては無関係なんだろうけど)。そうしたときの為の、何らかの保険的制度が用意されている、ってのは、この国で生きる上で非常に大きな安心なのだと思うのだが、どうよ?

コメント

_ @DRK ― 2006/03/27 19:16:30

ニーソは素晴らしいがニートはいかんなぁ。

ニートという言葉の範囲が諸国で隔たりがあるけど、日本で言うところのニートは”労働意欲がない”という点に重きが置かれている。
それを考えると、国としての対策をしようとしても、何するの?という疑問がある。
上っ面だけ見てみると、講演会とかガイダンスなど、ニートの労働意欲をどうにかして高めようと言う事はしているようだけど。成果上がってるのかな。

地域格差や、労働者と雇用者との思惑がかみ合う事は滅多にないだろうから、実質的には有効求人倍率は1を割り込んでいると感じるけど、職が無いわけじゃない。
それでもニートが多いのは、はっきり言ってニート自身の自業自得なんだわな。
ニート増加の原因として、生活援助されることが可能であると言う事、”適職信仰”が強まった事など、いろいろ言われているけど、私が注目するのは、終身雇用に対する漫然とした不安感ではないか、と言う事です。


終身雇用制度は、私は良い事だと思う。
しかし逆に、日本では転職を良しとしない風潮が未だある、と思う。
それ故、一つの企業に一生勤めなければならないという(盲目的な)暗黙の了解みたいなものが、知らずと植えつけられているのではないか。
転職数は決して少なくはないのだけど、大学生の適職信仰が強まっているのを考えると、決して的外れではないと思う。
だから、就職に対する不安ではなく、それによって人生が決められてしまう事が不安なのではないか、と。
社員の中には、正社員を嫌って派遣やアルバイトでいる人も多いけど、そういう束縛を避けているという事も考えられる。

という事が”ニート”に当てはまるから、なかなか就労できないのかな、とも考えてます。
あくまでニート限定です。多くは”いつかこの会社辞めてやるっ!”と思いつつ働いている事だろうw
別に労働条件とか賃金に納得がいかないから、じゃないと思うわけで。
もちっと言えば、リストラなどで解雇される事も恐れているから就労自体を拒む、と言う事も考えられるが。

で、どうすればニートが減るか。
実は答えがもう出ていて、
>保険的制度が用意されている、ってのは、この国で生きる上で非常に大きな安心なのだと思うのだが、どうよ?
これに尽きる。
万が一職を失っても、飢え死にする事は余程じゃないと無いと思う。
そういう事を国でもっとアピールして、就労に対する偏見や不安を取り除いてやれば、意欲も湧くのではないかな。

(武部が”サマーワにでも連れてくか”と発言しましたが、それは半分頷ける。ある程度強制的に労働させて、教育するのは否定はしない)

こういったことは、あくまで”潜在的には働きたい”ニーソに対して言える事です。
完全に親の七光りやらなにやらで好き勝手に過ごす事しか考えてない真性ヒキは、勝手にやってくれ、と思う。

_ T.MURACHI ― 2006/03/27 19:45:59

とりあえずリンク先を読んでくれい。
議論の前提として、「NEET = 就労の意欲がない人」という認識がまず必ずしも正しくないのよ。正しくない、というのは、定義に当てはめて考えた場合に、この国の現状に則していない、という意味。TVなんかの報道で取り上げられるいわゆる若年ニートってのは、まぁそういう人もいるだろうけど、という程度のごくごく特異なサンプルに過ぎず、実際に「職もなく、修学も訓練も受けていない」という人は中年層に多くなってきているという現実がある。
そこの認識がマスコミのあおりのおかげでインテリの間でさえもずれてしまっているからこそ、採られるべき対策の内容も微妙にずれてしまっているわけで。。。年喰ったおっさんが職失って新たな人生を、って考えたところで、何か学習なり訓練なりうけたところで頭にも体にも身につくものでもなし、、、なんつって自信なくしているのが現実なのよ。そんなおっさんをサマワに連れてったってすぐ腰やっちゃって温泉のお世話になるだけなのですよ。(ノД`)・。

_ @DRK ― 2006/03/28 01:00:23

軽くは読んでいたけど、もう一度読み返してみた。
さらに”NEET”の定義をもう一度おさらいしてみた。ウィキペディア参照。

定義上のキーワードとして、年齢が15-34歳。厚生労働省の労働経済白書とかいうものでも、そういう定義のようですね(ジョブカフェの対象年齢もそうなってるみたい)。
ニートの中でも高年齢の30台中盤の者は、もちろん中年ではない(違うと言ってくれ・・・)。
上述の、
>実際に「職もなく、修学も訓練も受けていない」という人は中年層に多くなってきているという現実がある
っていうのは、”ニート”の年齢範囲に限定せず、就労教育訓練も受けていない”中年”、即ち40~50台近辺の無業者が増えている、という解釈でよいかな。

お国では1400億ぐらい掛けて、いわゆるニート対策やってます。効果の程は知らないけど。
でもそれは年齢制限みたいなものがあるから、適切な対策とはなりえない、という事かな?

こっからモロ私見。
年齢問わず、無業者への対策は必要であるのはもちろんの事。そのために税金を使う事は何ら問題はないと思います。
ただ、”仕事がないから働けない”という点については、無業者が自発的にアクションを起こさなければならない、当たり前だけど。
世の中には、身体的に就労が困難な人たちがたくさんいるわけで、そういう方々から見れば、いくら機会に恵まれていなくても、五体満足な分だけはるかにマシであり、また就労の義務があるとも思う。
だから、
>年喰ったおっさんが職失って(略)自信なくしているのが現実なのよ
はっきり言って、これは甘えだと。今なら言える。
就労に関して、雇用の問題はどうしようもないから国に助けを求めないといけない。
でも、意欲と能力(の獲得)に関しては完全に自己責任。気合があれば年食ってからでも出来る。
私の知っている人は、60近いのに、仕事のために(初めて)パソコンを勉強している。
そういった意欲を取り戻すのが、目下の課題と言えば課題なんだが。。。矛盾するなぁ。

ニート問題は、本来雇用者が自発的に解決すべき問題だとは思うのだけど、お国がそのためのガイドラインを示してくれればね。
個人的には、ニート対策よりも先に寿町の日雇い労働者を何とかすべきだと思うけど、それは別の話。

_ @DRK ― 2006/03/28 01:01:19

うわ、、、最初のコメントの一番下のところが”ニーソ”になっとる。
直せないかな・・・

_ なす ― 2006/03/28 08:39:10

ニーソときいて、ニーソックスを真っ先に思い浮かべる俺はだめ人間ですか。そうですか。

_ @DRK ― 2006/03/28 11:50:12

>ニーソときいて、ニーソックスを真っ先に思い浮かべる俺はだめ人間ですか。そうですか。
むしろ正解です。

_ T.MURACHI ― 2006/03/28 13:00:40

(´∇`)♪ルーソ 10-0 で黒ニーソ 黒もいーけど 白もシマもいいーよねー♪

オホンp(-.-)

とりあえず、政策として考える場合、意欲の有無を考慮に入れるというのはあんまり現実で気ではないのではないかと思われ。「意欲のない人間にうんぬん」という議論をしてもはっきりいって時間の無駄なんだわ。だって、支援対象に勤労意欲があるかどうかなんて気にしてても仕方ないんだから。国としてはね。
まずは考えをそこから引き離すことが必要なんでないの? という話。
だって、「働く人間に対する待遇が国として悪い」って現実が、国民の勤労意欲に影響している可能性はあるわけだから、何か対策を行うんだとすればそれは「働く人間に対する支援」でなければならないのに、「働く気のない人間のために血税使うな」とか喚いてたって仕方ないだろう。今、まさに働いてる人間が、自分で自分の首をしめてどうするんだよ、って話ですよ。

で、現実を振り返れば、たとえば派遣、契約、嘱託社員なんかは正社員として働いている人間の 60% ぐらいしか給料がもらえていないなんて統計があったりする。しかも政策として、この格差がますます広がってしまうような政策が取られようとしている。

意欲だけで雇ってもらえるほど企業は人を欲してはいない。多くの企業が、大量に社員を抱えるくらいなら中国・インド・その他の国の労働力にアウトソースしようと考える時代に、現時点で「誰でもできる仕事」しかできないような人間を中途採用しようという企業はなかなかないのが現実だ。
その雇用状況を埋めてくれているのが、例えば人材派遣系の企業だったりするわけだが、そういうところで働く限り、国の待遇には恵まれないという現実が突きつけられる。こんな状況で、国全体の雇用が改善されると思うか?

できないなら教育・訓練すればいいという問題じゃない。たいていの企業は専門職への雇用には履修内容や取得資格以上に実務経験の有無を見る。経験なしで雇いますなんてのは新卒までのお話だ。もちろん、実務経験のない人間にまったくチャンスがないわけではないが、全国民にその少ないチャンスへの期待にかけろなんていうのは政策とは言わない、怠慢以外の何者でもないんではないか?

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