友達を、助けたいのです。(その1)2005年06月28日 10時46分25秒

本当は、一気に書ききるつもりでいたのですが、長くなりそうなことと、おいら自身の記憶や気持ちを整理しながら書いているため、時間がかかりそうなので、何回かに分けて up することにしました。ご了承ください。

週末は、金曜の夜からずっと、gaaaakun の近くにいました。この三日間のことを全て書いてもキリがないので、日曜日のことについて書きます。この日の gaaaakun は終始調子が悪くて、おいらにとっても一番辛い体験でした。

おいらが目を覚ました午前 10 時ごろ、gaaaakun とダマ子姉さん (gaaaakun の嫁さん:以下、ダマ姉) は既に先に起きていて、明日会社に行くのか否かで話し合っていました。彼のブログを見ていただければ分かるとおり、彼は会社でアームカットを繰り返しています。それでなくても、まともに仕事ができる状態ではありません。だから、上司を自宅にお招きして相談し、7月以降は人事を利用して事実上の長期休暇をいただくことにしていたのですが、昨夜、その上司の方からメールが来ていて、月曜日に会社に来て欲しいこと、そして 7月すぐに人事を利用するのではなく、有給残りを使い切るまで様子を見て、できればそれだけで戻ってきて欲しいことなどが書かれていたようでした。その夜、お風呂場で鼻毛切りバサミを使ってカットしてしまったのも、そのメールが gaaaakun にプレッシャーを与えてしまったことがきっかけになっていたのだと思います。鼻毛切りバサミは、gaaaakun の自宅で、gaaaakun が自由に使わせてもらえる、最後の刃物でした (結局これも、ダマ姉の手によって、鍵のかかったある場所に保管されることになりました)。

gaaaakun は会社に行かなきゃならないという強迫観念に駆られていて、「明日は会社に行かなきゃならないから」を繰り返していました。そして、ダマ姉は、そんな弱りきった精神状態で会社へ送り出してしまったら、再びカットを繰り返したり、あるいはもっと取り返しのつかない事態に陥ってしまうのではないかと恐れていました。二人の話し合いは平行線を辿っていましたが、結論は明らかでした。結局、今月いっぱいは休ませること、そして、7月以降も人事を利用した長期休暇を設定してもらうことを、ダマ姉の方から上司の方にメールで伝えるということにし、そのメールを書く為に、ダマ姉は2階建ての上の部屋へ上がっていきました。

おいらと gaaaakun は下の階にいました。gaaaakun はこの日は朝から調子が悪かったので、そのときも布団に横にさせていました。おいらは一人取り残されるような形で、なんとなーく、持ってきていたノートパソコンでニュースサイトなどを眺めていました。

gaaaakun が、突然、むくりと起き上がりました。そして、這いつくばるように、クロークの方へと向かってゆきました。某焼肉屋で店の家族が兄弟喧嘩していたのを止めに入ったときのような、物凄く厭な予感がしました。おいらが近づいて行くと、gaaaakun はクロークを開け、中に入っていた、チェーン鍵でがんじがらめにされた箱へと手を伸ばそうとしました。おいらはそれが何なのかは知りませんでしたが、急いで後から両腕を掴み、動きを制しました。物音を聞いて急いで降りてきたダマ姉が、その箱が工具箱であることを教えてくれました。頭をかきむしりながら gaaaakun が、蚊が止まるようなか細い声で、「切りたい…」と、呟きました。

gaaaakun のことで、震えながら涙を流しそうになったのは、実は、このときが初めてでした。

(つづく)

コメント

_ 招き猫 ― 2005/06/28 13:46:30

彼の情報を得るのが久しぶりだったので、正直なところ、衝撃を受けました。ショックでした。時が経って、ずいぶんいろいろなことが起きているということがよくわかりました。私がどうこう言う立場ではありませんが、皆さんの力でなんとか救ってあげてください。

_ T.MURACHI ― 2005/06/28 14:13:47

ありがとう。G のブログにも、良ければ何か書いていってちょ。きっと喜ぶと思います。

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