少子化の何がまずいの?2007年02月08日 17時08分52秒

最近少子化問題ってのがよく騒がれているわけなのですが、そもそも少子化が進むとどういうメリットとデメリットがあるのか、って辺りが結構スルーされている気がする。っていうか、正直おいらもあんまりよく理解できてない。少子化はなんとなくまずそうな気がするけど、そんな気がするのは実はマスコミに煽られてそういう印象を植え付けられているからというだけなんじゃないかと自分を疑ってみたくなった。

とりあえず、なんとなーく考えられるメリットとデメリットについて、軽く列挙してみる。

  • メリット
    • cover
      不都合な真実
      (アル・ゴア 著 / 枝廣 淳子 訳 / ランダムハウス講談社)

      自然環境の悪化が減速するアル・ゴアさんが頑張ってるけど (ていうか観に行かなきゃ)、世界規模では温暖化の原因の一つが人間の活動にあることは科学的にほぼ確実視されており、温暖化ガスの排出がこのまま行われ続ければうん十年後にはいろいろとやばいことになるとか言われていたりします。温暖化ガスを排出している人間の数が減れば、地球温暖化も減速するわけで、世界規模で見れば少子化はむしろウェルカムです。

      それどころか、日本国内に限ったって、今の人口は相当異常です。国別で見てもかなり上位だし。そして特に日本の場合は都心を始めとした都市部に人口が集中しがちになる傾向が未だにあります。ごみ問題や河川・大気の汚染など、かつて公害といえば産業が起こす問題だったものが、今やその多くは家庭が起こす問題へとシフトしてきています。もしも、人口が今の半分になれば、これらの問題はかなり軽減されるかもしれません。

      ちなみに Amazon 広告は映画ではなくて冊子です。本屋さんでちろっと立ち読みしたのですが、多くの写真やグラフによるデータを交え、温暖化問題に関する詳細な解説が為されています。おいらもそのうち買おうかと思うんだけど、まずは映画を見てからかな。。。

    • 不動産価格が下落する。人が減った分土地が余れば、当然安くなります。但しマンションはあまり安くならないかもしれません (現状でも建築業者が過剰していることを考えると安くなりそうな気もしますが)。土地の住居への利用が減り、その分産業利用や公園としての利用が増えるかもしれません。

  • デメリット
    • 年金制度が立ち行かなくなる。日本固有の問題であり、たいてい日本国内で少子化問題といえばこれのことを指すんじゃないかと思います。高齢者人口の増加に比して、労働者人口は 2005 年をピークに減少を始めており、年金財政は立ち行かない状況になっている、というものです。

      しかし、そういう意味では少子化対策では既に「手遅れ」であり、高齢者人口のピークである団塊の世代をまかなう為に今から少子化を防ごうとしても無意味です。将来的な年金財政の改善を目的として考えても、人口が増え続けることを前提に作られた現状の年金制度のままで運営を続けるのはやはり無理があります。年金問題はあくまで年金問題として考えるべきであり、少子化問題と混同すべきではないのではないでしょうか?

    • 若年向け産業の縮小。よーするに子どもにしか売れない商品を売る産業は痛手を被る、という話なのですが、それは既にとっくの昔から起こっていることであり、まともな商社はとっくの昔から対策を講じている、というかそういう流れに乗っています。例えばゲーム・おもちゃやマンガ・アニメなどのサブカルは、もはや子どもだけをターゲットとした商品ではなくなっています。文房具や衣服は昔から大人用も子供用も売っています。

      人口が減れば国内の経済活動の規模が縮小するのも当然です。そもそも、労働人口も減るのですから、経済活動の規模だけ据え置きになるわけがありません。この観点からのみ言えば、一人辺りの労働に対する対価の取り分に変わりは無いはずです。それの何が問題なのか?

      強いて言えば、国際競争力でしょうか? しかし、国際競争力というのは、必ずしも労働者人口によってまかなわれるべきものなのでしょうか? そして、今の労働者人口過密状態が、最適な生産性を提供する環境を備えるにふさわしい状態といえるのでしょうか? むしろこの環境が、少子化によって改善される可能性は無いのでしょうか?

    • 学校の統廃合が進む。結果として、現実的に通える範囲内に小中学校が存在しない地域が出てくる。これについては教育自治の地方分権化などで対処すべき問題のような気もします。地方の過疎化と少子化は切り離すべき問題でしょう。

      少子化が教育の質の低下や子どもの学力に影響しているのかどうかは不明です。これも本質的にはあんまり関係ないように思います。少子化故に大学受験が楽になっているという意見がありますが、学歴志向が続いちゃってること事態が問題なのであって、結果論に過ぎません。気に入らなければ大学が、定員に関係なく必要な学力の無い学生を取らなければよいのです。その結果として、大学の統廃合が進むことは、むしろウェルカムです。某テックは情報学部捨てて正解だったんじゃないですか? w

とりあえず長文になってきたしお腹もすいてきたのでこの辺にします。気が向いたら別記事で続きを書くかもしれません。

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